実は自軍にいない? 仲間になったプレイアブルユニットたち
ゲームでは、自軍ユニットが話しかけると味方になる敵ユニットや、マップ開始とともに自軍に所属しているユニットがいます。
こういったユニットはその後も自軍に所属し、マルスとともに戦う味方となりますが、設定上はアリティア軍に帯同せず、マルスの保護下に入った、もしくは中立関係になったにすぎないキャラクターがいると思われます。
本記事では、自軍に所属しないプレイアブルユニットについて考察します。
† ロレンス(第1部16章) †
ロレンスはシーダに説得され、ドルーアと戦う道を選びます。
グルニアを制圧した同盟軍は、マケドニアに向かい、その後ドルーアへ進軍しますが、ロレンスは同盟軍に帯同することなく、グルニアに留まったと考えられます。
敗北したグルニアは、同盟軍に占領されています。国王ルイは病に倒れ、のちに死亡。戦後処理に携わることはできません。カミユが戦死した以上、荒廃したグルニア復興を進め、生き残った騎士達を導けるのはロレンスしかいないのです。
この状況で、ロレンスが祖国復興よりもドルーア打倒を優先することはないでしょう。このときニーナがロレンスにグルニアを任せたからこそ、戦後、ロレンスによる自治が可能になったのだと思われます。
† ユミナとユベロ(第2部4章) †
4章開始時点から、ユミナもユベロも自軍ユニットとなっています。マルスと再会後はその保護下に入ったと思われますが、ずっとアリティア軍に帯同していたわけではないでしょう。少なくとも、まだ幼い彼らが過酷なアンリの道を進んだとは思えません。
解放されたグルニアで信頼のおける者に預けられたか、カダインの修道院に留まったのでしょう。
そもそも彼らはプレイアブルユニットであるものの、設定上は「戦える者」として認識されていません。むしろ「庇護すべき者」です。
彼らは幼児のころからドルーアの人質として過ごしてきたため、魔道を志したのはウェンデルに保護されて以降のことです。カダイン修道院での修行も1年程度のもので、魔道を操る者としては未熟な存在でしょう。事実、ユベロは炎の魔道書が使えるのみで、ユミナも戦後にパレス魔道学院に留学していることから、まだ見習いシスターと思われます。彼らは軍の後方で保護されており、戦闘に加わること自体なかったのでしょう(第1部のマリアについても同様と思われます)。
† エルレーン(第2部10章) †
エルレーンは師匠ウェンデルに説得されて改心し、味方になります。しかし、いくら師の許しを得たとはいえ、エルレーンがそのままアリティア軍に加わったわけではないと思われます。
暗黒戦争時、ドルーアと手を結んだカダインは、多くの高司祭たちが命を落とす結果となりました。戦後、ウェンデルがガトーの使命を受けたため、まだ魔道士であるマリクとエルレーンにカダインの後事が任されたのです。
しかしエルレーンはカダインの中立を守らず、帝国に忠誠を誓う道を選びました。エルレーンの方針でカダイン魔道軍が組織され、アリティアに敵対した結果、ヨーデルをはじめ多くの司祭・魔道士が命を落としました。
エルレーンは自身の犯した罪を償わなくてはなりません。その方法はいくつかありますが、まずは帝国に味方したことでカダインが受けた傷を癒す必要があります。
マルス達はアンリの道へ向かいますが、エルレーンはカダインに留まり、後処理を行ったのでしょう。ウェンデルもそう指示したでしょうし、エルレーン自らカダインの復興に携わることを望んだと思われます。その結果、エルレーンはウェンデルの後継者として高司祭となる道が拓けたのです。
† シーマとサムソン(第2部17章) †
シーマは、グラ兵を一人も倒さない状態でマルスが話しかけると仲間になります。その後、マルスたち同盟軍はパレスに進軍しますが、シーマはそのままグラに留まったのでしょう。
帝国の支配下から脱し、アリティアの保護下に入ったとはいえ、混乱したグラ国内を治める者が必要です。それはシーマ以外になしえないでしょう。
配下のグラ兵も国の復興のために残り、同盟軍に加わることはなかったと思われます。そもそもグラ兵は、戦争勃発時こそ熟練兵も残っていましたが、アリティアでの戦いでエイベル将軍に駒として使い捨てられています。生き残りの兵士は素人であり、パレスでの決戦に加わることはできないでしょう。サムソンは傭兵としてでなく一人の男として、シーマのためにグラに留まったと思われます。
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